解説事項ー前編

序文 著者の思い

 DraftSurvey(喫水検査)は定規や計量器を使用する測定ではなく、人の感覚と経験による測定で、鑑定の分野である。従って、机上の理論だけでは間違った測定方法を改善できない。
 著者は自己の経験とデータによりこれまでの間違いを指摘した。既に原料購入側に一社で毎年18.6億円の純益も生まれているが、更に、関係者のフェアーな協議を広めて、『盈(みつる)(著者)の理論』を進めて頂きたいと願っている。
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Draft Surveyの手順と概要

 実際の測定状況の写真を使用して、手順と問題点のみ概略を分りやすく説明している。
 また、国内では満載時と空船時の二回の測量差で積載量を決定しているが、国外の積出し港では、空船時の測量は出来ず、満載時のみ(簡易DraftSurvey)を実施している事を明確にした。著者は長くDraftSurveyを見つめてきて、実際に国外の測量を確認しているので簡易DraftSurveyについて明記した。
 著者は、積地の簡易Surveyを否定しているのではなく、むしろ技術的に賢明な事だと評価している。しかし積地の実態を考慮すれば、原料購入側のこれまでの考え方も変えなくてはならない。それが著者が某会社で進めた『盈理論の見識を持つ事』から始まると考える。
 先ずは、『喫水検査の手順』を確りと理解してほしいと願って、写真なども添えて説明した。
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大型船のDraft(水深)の判読

 著者のDraftReading(波の深さを目視で見極める)の経験を、物理的観点を交えて説明した。
 小船はちょっとした波でも揺れるが、大型船は揺れない。著者のReading手段も両者に相違があり、大型船の方が簡単である。しかし、海洋が荒れると大型船でもゆっくりと大きく揺れはじめる。
 他の著書でも、これまでDraftReadingについて色々な方法が述べられているが、何れも著者は賛同できない。レアーケースではあるが、海が荒れると最後は鍛錬を繰り返した人の勘に頼るしか術はない。そこにこそ鍛錬を繰り返したSurveyor(法定鑑定人)の価値が有ると彼らを称賛する。
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排水量の計算手順

 この著書では実際の排水量の計算方法を淡々と説明した。しかし、現在の喫水検査の浮力の計算(排水量を浮力に換算)は大きく正しくない。正確に言えば正しい計算は出来ないのである。
もともと、平均の喫水線(船の深さ)を計算する方法は簡易法であり、アバウトな計算なのである。
 この平均喫水線(QuarterMean)の計算は、日本から世界に広められた方法であり、もはやこの計算方法を変える事が出来ない。このような観点を含めて、わかり易く現在の手法を説明している。
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